「商社って実際に何をしているの?」 「営業と言ってもどんな営業をするの?」 「1日の業務の流れを詳しく知りたい」
そんな疑問を持つあなたへ。
商社の仕事内容は「商品を右から左に流すだけ」という古いイメージとは大きく異なり、現在では極めて多様で複雑な業務を行っています。
トレーディング、事業投資、プロジェクト開発、リスク管理など、一つの会社の中で様々な職種の専門業務が展開されています。
また、扱う商品も資源・エネルギーから日用品まで幅広く、勤務地も日本国内から世界各地まで多岐にわたります。
この記事では、商社の具体的な仕事内容を職種別・部門別に詳しく解説し、実際の業務フローや1日のスケジュール例も紹介します。
商社で働くということの具体的なイメージを、一緒に明確にしていきましょう。
商社の仕事内容の基本構造

商社の仕事内容を理解するためには、まず基本的な業務構造を把握することが重要です。
現在の商社は、伝統的なトレーディング業務から大きく発展し、総合的な事業会社として機能しています。
商社業務の4つの柱
商社の仕事内容は、大きく4つの主要業務に分類できます。
1. トレーディング業務
- 商品の売買仲介
- 輸出入業務
- 物流・配送の調整
- 在庫管理
- 市場情報の収集・提供
2. 事業投資業務
- 投資案件の発掘・評価
- 投資先企業の経営支援
- M&A案件の実行
- 新規事業の立ち上げ
- ポートフォリオ管理
3. 金融・物流サービス
- 貿易金融の提供
- 為替リスク管理
- 物流システムの構築
- 倉庫・保管サービス
- 保険・リース業務
4. 情報・コンサルティングサービス
- 市場調査・分析
- 事業戦略の立案支援
- 技術移転・ライセンス仲介
- 規制・制度情報の提供
- 人材紹介・育成支援
業務の特徴
グローバル性
商社の仕事の最大の特徴は、その国際性にあります。
▼グローバル業務の特徴 ・世界各地との取引 ・24時間体制での業務 ・多様な文化・商慣習への対応 ・為替リスクの管理 ・各国の法規制への対応
多様性
一つの会社で様々な商品・サービスを扱います。
▼取扱商品・サービスの例 ・資源:石油、天然ガス、鉄鉱石、石炭 ・食料:穀物、食肉、水産物、加工食品 ・繊維:原料から完成品まで ・機械:産業機械、自動車、IT機器 ・化学品:樹脂、肥料、医薬品
長期性
商社の仕事は長期的な視点で行われます。
▼長期性の表れ ・投資案件:5-10年以上の保有 ・顧客関係:数十年に及ぶ取引 ・事業開発:数年をかけたプロジェクト ・人材育成:長期的なキャリア形成 ・ブランド構築:継続的な信頼関係
職種別の仕事内容

商社の仕事内容は職種によって大きく異なります。
主要な職種ごとに具体的な業務内容を詳しく見ていきましょう。
営業職の仕事内容
営業職は商社の花形とされる職種で、直接的に収益を生み出す最前線の業務を担当します。
トレーディング営業
▼主要業務 ・顧客開拓
- 新規取引先の発掘
- 企業訪問・商談
- 提案書の作成・提出
- 契約条件の交渉
・受注・納期管理
- 見積書の作成
- 受注から納品までの管理
- 品質・納期のコントロール
- 顧客からのクレーム対応
・市場分析
- 相場動向の分析
- 需給バランスの把握
- 競合他社の動向調査
- 価格トレンドの予測
具体的な1日の業務例(鉄鋼営業担当)
▼8:30-9:00:出社・情報収集 ・海外鉄鋼相場のチェック ・為替レートの確認 ・競合他社の価格情報収集 ・当日のスケジュール確認
▼9:00-10:00:社内会議 ・週間売上進捗の報告 ・在庫状況の確認 ・新規案件の情報共有 ・価格戦略の検討
▼10:00-12:00:顧客対応 ・自動車部品メーカーへの営業電話 ・見積条件の交渉 ・納期調整の相談 ・新製品の提案準備
▼13:00-15:00:顧客訪問 ・造船会社での商談 ・新規プロジェクトのヒアリング ・長期契約の条件協議 ・技術仕様の確認
▼15:00-17:00:社内業務 ・見積書の作成 ・契約書の確認 ・サプライヤーとの条件調整 ・輸送手配の打ち合わせ
▼17:00-19:00:海外業務 ・韓国サプライヤーとの電話会議 ・中国向け輸出案件の調整 ・為替ヘッジの検討 ・現地子会社との連携
▼19:00-21:00:顧客接待 ・重要顧客との懇親会 ・業界情報の交換 ・人間関係の構築 ・次年度契約の事前相談
事業投資部門の仕事内容
現代の商社で最も重要な収益源となっている事業投資部門の業務内容です。
投資案件の発掘・評価
▼主要業務プロセス ・案件ソーシング
- 投資機会の情報収集
- 投資銀行・仲介会社との連携
- 既存ネットワークの活用
- 新規分野の開拓
・初期評価
- 事業概要の把握
- 市場環境の分析
- 競合状況の調査
- 投資条件の予備検討
・詳細調査(デューデリジェンス)
- 財務面の詳細分析
- 事業面の詳細評価
- 法務面のリスク調査
- 環境・社会面の評価
具体的な投資案件例(東南アジア電力事業)
▼案件概要 ・投資対象:インドネシアの石炭火力発電所 ・投資金額:500億円 ・投資期間:20年間 ・投資形態:現地企業との合弁事業
▼6ヶ月間の業務フロー
Month 1-2:案件発掘・初期評価 ・現地政府からの入札情報入手 ・現地パートナー候補との協議 ・事業性の概算評価 ・社内での投資検討開始
Month 3-4:詳細調査 ・現地での実地調査 ・環境影響評価の実施 ・財務モデルの精緻化 ・リスク要因の詳細分析
Month 5-6:最終判断・契約締結 ・投資委員会での最終承認 ・契約条件の最終交渉 ・現地法人の設立 ・プロジェクト開始
新規事業開発の仕事内容
既存事業の枠を超えた新しいビジネスの創造を担当する部門です。
事業企画・立案
▼主要業務 ・市場機会の探索
- 社会課題の分析
- 技術動向の調査
- 規制環境の変化把握
- 顧客ニーズの発掘
・事業計画の策定
- ビジネスモデルの設計
- 収益計画の作成
- 投資計画の策定
- リスク分析の実施
・パートナーシップの構築
- 技術パートナーの発掘
- 販売パートナーの開拓
- 投資パートナーの募集
- 政府・自治体との連携
具体的なプロジェクト例(スマート農業事業)
▼事業背景 ・日本の農業人口減少・高齢化 ・食料自給率の向上ニーズ ・IoT・AI技術の発達 ・持続可能な農業への関心
▼18ヶ月間の事業開発プロセス
Phase 1(1-6ヶ月):市場調査・コンセプト開発 ・農業従事者へのヒアリング調査 ・先進事例の海外調査 ・技術動向の詳細分析 ・事業コンセプトの策定
Phase 2(7-12ヶ月):技術開発・実証実験 ・IoTセンサー技術の導入 ・AIによる最適化システム開発 ・実験農場での実証テスト ・効果測定・改善
Phase 3(13-18ヶ月):事業化・拡大 ・パートナー農家の拡大 ・サービス提供体制の構築 ・収益モデルの確立 ・全国展開の準備
管理部門の仕事内容
事業部門を支える重要な機能を担う管理部門の業務内容です。
経理・財務部門
▼主要業務 ・財務管理
- 資金調達計画の策定
- キャッシュフロー管理
- 為替リスクのヘッジ
- 金利リスクの管理
・業績管理
- 月次・四半期決算
- 予算管理・実績分析
- 投資案件の収益評価
- KPI管理・改善提案
・投資家対応
- 決算説明会の準備
- IR資料の作成
- 投資家面談の調整
- 開示資料の作成
人事部門
▼主要業務 ・採用
- 新卒採用の企画・実行
- 中途採用の戦略策定
- 面接・選考の実施
- 内定者フォロー
・人材育成
- 研修プログラムの企画
- 語学研修の運営
- 海外研修の調整
- キャリア開発支援
・人事制度
- 評価制度の運営
- 給与制度の管理
- 昇進・昇格の実施
- 労務管理
法務・コンプライアンス部門
▼主要業務 ・契約管理
- 売買契約書の作成・審査
- 投資契約書の作成・審査
- 国際契約の法的チェック
- 紛争処理・調停
・コンプライアンス
- 法令遵守体制の構築
- 内部監査の実施
- リスク管理制度の運営
- 教育・研修の実施
部門別の仕事内容

商社は事業部門ごとに専門性を持った組織構造となっています。
主要事業部門の具体的な仕事内容を見ていきましょう。
資源・エネルギー部門
商社の伝統的な主力事業である資源・エネルギー分野の業務内容です。
石油・天然ガス事業
▼主要業務 ・上流事業(開発・生産)
- 油田・ガス田の探鉱・開発
- 生産設備の建設・運営
- 技術提携・共同開発
- 環境対応・地域貢献
・中流事業(輸送・貯蔵)
- パイプライン事業
- LNG液化プラント運営
- タンカー・輸送事業
- 貯蔵設備の運営
・下流事業(精製・販売)
- 製油所の運営
- ガソリンスタンド事業
- 化学品事業
- 電力事業
具体的なプロジェクト例(豪州LNG事業)
▼プロジェクト概要 ・事業名:豪州イクシスLNGプロジェクト ・投資総額:約1兆円 ・事業期間:30年間 ・年間生産量:LNG890万トン
▼5年間の事業フロー Year 1-2:建設期 ・液化プラント建設 ・海底パイプライン敷設 ・現地雇用・調達 ・環境保護対策
Year 3-5:生産開始期 ・商業生産開始 ・日本向け長期契約履行 ・アジア市場開拓 ・運営効率化
機械・インフラ部門
産業機械やインフラ設備を扱う部門の業務内容です。
産業機械事業
▼主要業務 ・建設機械
- 重機の輸出入
- アフターサービス
- 金融サービス
- 中古機械流通
・工作機械
- 精密機械の販売
- 技術サポート
- メンテナンス
- 人材育成支援
・産業設備
- プラント設備
- 生産ライン
- 自動化システム
- IoT・AI導入支援
インフラ事業
▼主要業務 ・電力インフラ
- 発電所建設・運営
- 送配電設備
- 再生可能エネルギー
- エネルギー貯蔵
・交通インフラ
- 鉄道システム
- 空港運営
- 港湾設備
- 道路・橋梁
・社会インフラ
- 上下水道
- 通信ネットワーク
- 医療設備
- 教育施設
化学品部門
化学品・樹脂・肥料などを扱う専門性の高い部門です。
基礎化学品事業
▼主要業務 ・石油化学品
- エチレン・プロピレン
- ベンゼン・トルエン
- 各種溶剤
- 合成樹脂原料
・無機化学品
- 酸・アルカリ
- 塩・硫黄
- 金属化合物
- セラミックス原料
機能化学品事業
▼主要業務 ・電子材料
- 半導体材料
- 液晶材料
- 電池材料
- 光学材料
・ライフサイエンス
- 医薬品原料
- 農薬・肥料
- 食品添加物
- 化粧品原料
生活消費財部門
日常生活に関わる商品を扱う部門の業務内容です。
食料事業
▼主要業務 ・穀物・油糧
- 小麦・とうもろこし
- 大豆・菜種
- 砂糖・コーヒー
- 食用油
・畜産・水産
- 食肉・乳製品
- 魚介類・水産加工品
- 飼料・動物薬
- 養殖事業
・食品流通
- 加工食品
- 冷凍食品
- 調味料・香料
- 食品小売事業
繊維事業
▼主要業務 ・原料・素材
- 天然繊維
- 化学繊維
- 不織布
- 機能性素材
・アパレル
- 衣料品企画・製造
- ブランド事業
- 小売事業
- EC事業
勤務地別の仕事内容

商社の仕事は勤務地によっても大きく異なります。
国内外の主要勤務地での業務内容を詳しく見てみましょう。
国内勤務(本社・支店)
東京本社勤務
▼主要業務 ・企画・戦略
- 全社戦略の策定
- 事業計画の立案
- 投資計画の策定
- リスク管理
・営業統括
- 国内営業の統括
- 重要顧客対応
- 価格戦略立案
- 市場開拓
・管理機能
- 人事・総務
- 経理・財務
- 法務・コンプライアンス
- IT・システム
地方支店勤務
▼主要業務 ・地域営業
- 地場企業への営業
- 地域ニーズの把握
- 本社との連携
- 地域貢献活動
・物流拠点
- 在庫管理
- 配送調整
- 品質管理
- 倉庫運営
海外駐在
商社マンの多くが経験する海外駐在での業務内容です。
アジア駐在(タイ・バンコク)
▼主要業務 ・現地営業
- 日系企業への営業
- 現地企業開拓
- 政府機関との関係構築
- 競合他社対応
・事業投資
- 現地投資案件発掘
- 合弁事業の管理
- 新規事業立ち上げ
- パートナー企業支援
・地域統括
- 近隣国との連携
- 地域戦略の策定
- 人材育成
- 本社報告
具体的な1週間のスケジュール例
▼月曜日:現地営業 ・日系自動車部品メーカー訪問 ・現地調達案件の提案 ・工場見学・技術討議 ・次週商談の準備
▼火曜日:新規開拓 ・タイ地場企業訪問 ・事業提携の可能性協議 ・市場調査の実施 ・競合情報収集
▼水曜日:政府関係 ・タイ政府機関訪問 ・新規制度の情報収集 ・業界団体会議参加 ・ネットワーキング
▼木曜日:投資案件 ・投資先企業の訪問 ・経営会議への参加 ・業績レビュー ・改善提案の協議
▼金曜日:社内業務 ・週間報告書作成 ・本社とのテレビ会議 ・現地スタッフとの会議 ・来週計画の策定
欧米駐在(アメリカ・ニューヨーク)
▼主要業務 ・金融センター業務
- 資金調達・運用
- M&A案件の推進
- 投資先企業管理
- リスクマネジメント
・市場開拓
- 北米市場の開拓
- 現地パートナー開拓
- 技術・ブランド導入
- 情報収集・分析
中東・アフリカ駐在(UAE・ドバイ)
▼主要業務 ・資源案件
- 石油・ガス案件の推進
- 鉱物資源の開発
- エネルギートレーディング
- インフラ事業
・地域展開
- 中東・アフリカ展開
- イスラム圏対応
- 現地政府との折衝
- 文化・宗教への配慮
商社の仕事の年間サイクル

商社の仕事には明確な年間サイクルがあります。
季節や時期による業務の変化を理解しましょう。
4月-6月:新年度スタート期
▼主要業務 ・新年度予算執行開始
- 年間計画の本格始動
- 投資案件の実行
- 新規事業の立ち上げ
- 人員配置の最適化
・新入社員受け入れ
- 新人研修の実施
- OJT指導体制
- メンター制度運用
- 早期戦力化支援
・第1四半期業績追求
- 売上目標の達成
- 利益確保の取り組み
- 案件進捗管理
- 課題の早期解決
7月-9月:中間期
▼主要業務 ・中間決算準備
- 第2四半期決算
- 中間業績の評価
- 下半期戦略の調整
- 投資収益の確認
・夏季休暇期間
- 休暇取得の推進
- 業務の計画的調整
- 海外出張の集中
- リフレッシュ促進
・下半期準備
- 戦略の見直し
- 人事異動準備
- 新規案件仕込み
- 体制強化
10月-12月:追い込み期
▼主要業務 ・第3四半期業績確保
- 年度目標への追い込み
- 収益案件の推進
- コスト管理強化
- 効率性向上
・来年度準備
- 次年度予算策定
- 事業計画立案
- 投資計画検討
- 組織体制検討
・年末商戦対応
- 季節商品の需要対応
- 物流繁忙期対策
- 顧客サービス強化
- 品質管理徹底
1月-3月:年度末
▼主要業務 ・年度目標達成
- 最終四半期追い込み
- 決算対策の実施
- 投資回収の促進
- 業績確定作業
・来年度移行準備
- 次年度体制確定
- 人事異動実施
- 引き継ぎ業務
- 新体制準備
・決算業務
- 年次決算作業
- 監査対応
- 株主総会準備
- 来年度発表準備
商社の仕事のやりがいと課題

商社で働く魅力と現実的な課題を理解することで、仕事内容への理解がより深まります。
仕事のやりがい
グローバルな規模感
▼やりがいの源泉 ・数十億円規模の案件に関与 ・国家レベルのプロジェクト参画 ・世界経済への直接的影響 ・社会インフラの構築・運営 ・新興国の発展支援
多様な学習機会
▼成長機会 ・様々な業界知識の習得 ・異文化体験・語学力向上 ・経営・投資スキルの習得 ・リーダーシップの発揮 ・人脈・ネットワークの構築
社会貢献の実感
▼貢献の実例 ・エネルギーの安定供給 ・食料安全保障への貢献 ・新興国のインフラ整備 ・技術移転・産業育成 ・雇用創出・地域活性化
仕事の課題・困難
高いプレッシャー
▼プレッシャーの要因 ・高い業績目標 ・大きな金額の責任 ・競合他社との激しい競争 ・顧客からの厳しい要求 ・株主・投資家からの期待
長時間労働
▼労働時間の課題 ・グローバル時差への対応 ・顧客都合による夜間業務 ・海外出張の頻度 ・案件締切のプレッシャー ・ワークライフバランス確保の困難
リスクの大きさ
▼事業リスク ・投資案件の失敗リスク ・為替・相場変動リスク ・政治・経済情勢の変化 ・自然災害・事故リスク ・法規制変更のリスク
まとめ
商社の仕事内容は極めて多様で、従来のイメージを大きく超えた総合的なビジネス活動を展開しています。
この記事でお伝えした内容を振り返り、商社の仕事の本質を理解しましょう。
商社の仕事は、トレーディング、事業投資、金融・物流サービス、情報・コンサルティングの4つの柱から構成されています。
職種別では、営業職、事業投資部門、新規事業開発、管理部門それぞれが専門性を持った業務を担当しています。
部門別では、資源・エネルギー、機械・インフラ、化学品、生活消費財など、多岐にわたる分野で専門的な業務を展開しています。
勤務地は国内外に広がり、それぞれの地域特性に応じた業務内容となっています。
年間サイクルでは、予算管理、決算対応、新年度準備など、計画的な業務進行が重要です。
商社の仕事は、グローバルな規模感と社会貢献の実感というやりがいがある一方で、高いプレッシャーと長時間労働という課題もあります。
商社の仕事内容は「商品を売買するだけ」という単純なものではなく、世界経済の発展と社会課題の解決に直接的に関わる、極めて複雑で専門性の高