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はじめに
「商社って年収が高いって聞くけど、実際どうなんだろう?」
「新卒で商社に入るべきか、それとも別の業界にすべきか迷っている…」
そんな悩みを抱えているあなたに、この記事では商社に新卒で入社するメリットとデメリットを、現場の生の声とともに徹底解説していきます。
私は商社で30年間勤務してきた経験があり、新卒で入社してから今日まで、商社という業界の光と影を肌で感じてきました。
この記事を読めば、商社への新卒入社があなたのキャリアにとって本当に正しい選択なのか、客観的に判断できるようになります。
商社は確かに魅力的な業界ですが、誰にでも向いているわけではありません。
メリットだけでなく、デメリットもしっかり理解した上で、後悔のない就職活動を進めましょう。
それでは、商社の新卒入社について、メリットとデメリットを一つひとつ丁寧に見ていきます。
商社に新卒入社する最大のメリットとは

商社に新卒で入社する最大のメリットは、「ビジネスの全体像を若いうちから学べる」という点です。
商社は「トレーディング(貿易)」と「事業投資」を両輪として、世界中のあらゆるビジネスに関わっています。
トレーディングとは、商品やサービスを仕入れて販売する商取引のことで、商社の伝統的なビジネスモデルです。
一方、事業投資は企業に出資して経営に参画し、ビジネスを成長させる役割を担います。
新卒で商社に入ると、こうした多様なビジネスモデルに触れる機会が圧倒的に多いのです。
メーカーや金融機関では自社の製品やサービスに特化しますが、商社は業界の垣根を越えて幅広い商材を扱います。
例えば、資源・エネルギー、食料、化学品、機械、インフラ、IT、小売など、扱う分野は多岐にわたります。
新卒1年目から、鉄鉱石の取引に関わったかと思えば、次は食品の輸入案件、さらには再生可能エネルギーのプロジェクトと、次々に異なる業界のビジネスに携わることができます。
私自身、新卒で入社した当初は資源部門に配属され、石炭や鉄鉱石の貿易を担当しました。
その後、食料部門に異動し、小麦や大豆の輸入業務を経験し、最終的には事業投資チームで海外の発電所プロジェクトに関わるなど、本当に多彩なキャリアを歩んできました。
❗こうした経験は、他の業界ではなかなか得られない商社特有のメリットです。
若いうちから様々な業界のビジネスモデルを学べることで、将来的にどんなキャリアを歩むにしても応用が利く「ビジネスの基礎体力」が身につきます。
また、商社は「モノ」だけでなく「情報」や「金融」も扱うため、ビジネス全体の流れ(バリューチェーン)を理解できるようになります。
バリューチェーンとは、原材料の調達から製造、物流、販売まで、商品が顧客に届くまでの一連のプロセスのことです。
新卒で商社に入社すれば、このバリューチェーンの川上から川下まで、すべての工程に関わるチャンスがあります。
ビジネスの全体像を俯瞰できる力は、将来独立や起業を考えている人にとっても、非常に大きなメリットになります。
さらに、商社では新卒社員に対して「OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)」を重視した教育体制が整っています。
OJTとは、実際の業務を通じて学ぶ研修方法で、先輩社員が新卒社員をマンツーマンで指導します。
座学だけでは学べない、現場の生きたビジネス知識やノウハウを、新卒1年目から吸収できるのです。
私が新卒で入社したときも、配属初日から先輩に同行して海外の取引先との商談に参加しました。
最初は専門用語や業界特有の慣習が分からず戸惑いましたが、先輩が一つひとつ丁寧に教えてくれたおかげで、半年もすればある程度自分で商談を進められるようになりました。
このように、商社に新卦で入社する最大のメリットは、ビジネスの全体像を早い段階から学べることであり、それが将来のキャリアの幅を大きく広げてくれるのです。
商社の新卒社員が実感するメリット:ビジネススキルの急成長

商社で新卒として働くと、ビジネススキルが驚くほど早く成長します。
これは、商社特有の「実戦的な環境」と「高い目標設定」によるものです。
商社では新卒1年目から、数億円規模の取引に関わることも珍しくありません。
他の業界では考えられないようなスピード感で、責任ある仕事を任されるのです。
交渉力が飛躍的に向上する
商社のビジネスは「交渉」の連続です。
仕入先との価格交渉、販売先との条件交渉、社内の関係部署との調整など、あらゆる場面で交渉スキルが求められます。
新卒社員も、先輩に同行しながら実際の商談に参加し、徐々に自分で交渉を進められるようになります。
私が入社2年目のとき、東南アジアの取引先との価格交渉を任されたことがありました。
相手は経験豊富なベテランバイヤーで、最初は圧倒されましたが、事前準備を徹底し、データに基づいた論理的な提案を行うことで、最終的には双方が納得できる条件で契約を締結できました。
この経験を通じて、交渉とは「相手を打ち負かすこと」ではなく、「Win-Winの関係を築くこと」だと学びました。
こうした実践的な交渉経験は、ビジネスパーソンとしての基礎力を大きく高めてくれます。
語学力が実務で磨かれる
商社では海外との取引が日常的に行われるため、英語をはじめとする語学力が自然と向上します。
もちろん、入社時点で高い英語力が求められることも事実ですが、実務を通じてさらに磨かれていくのです。
メールのやり取り、電話会議、対面での商談など、英語を使う機会が豊富にあります。
私自身、学生時代はTOEIC700点程度でしたが、商社で働き始めて3年後には900点を超えるまでになりました。
これは語学学校に通ったわけではなく、日々の業務で英語を使い続けた結果です。
また、商社では英語だけでなく、中国語、スペイン語、ポルトガル語など、配属される地域によって様々な言語に触れる機会があります。
❗語学力は単なるスキルではなく、グローバルビジネスを進める上での必須ツールです。
商社で働けば、実務を通じて「使える語学力」が自然と身につくのです。
課題解決力とロジカルシンキングが鍛えられる
商社のビジネスは、常に課題の連続です。
為替の変動、原材料価格の高騰、物流の遅延、取引先の倒産リスクなど、予期せぬ問題が次々と発生します。
新卒社員も、こうした課題に対して先輩と一緒に解決策を考え、実行していきます。
その過程で、「なぜこの問題が起きたのか」「どうすれば解決できるのか」を論理的に考える力(ロジカルシンキング)が自然と鍛えられます。
私が新卒3年目のとき、取引先の工場で火災が発生し、予定していた商品の納入が2ヶ月遅れるという事態が起きました。
このままでは販売先への納期に間に合わず、多額の違約金が発生する可能性がありました。
そこで、代替の仕入先を緊急で探し、航空便での輸送に切り替えることで、なんとか納期に間に合わせることができました。
こうした緊急対応の経験を通じて、冷静に状況を分析し、最適な解決策を導き出す力が身につきます。
プロジェクトマネジメント力が養われる
商社では、複数の部署や取引先を巻き込んだプロジェクトを進めることが多く、新卒社員もプロジェクトの一員として参加します。
プロジェクトマネジメントとは、目標達成のために、人・モノ・お金・時間を最適に配分して管理する能力のことです。
例えば、海外での発電所建設プロジェクトでは、現地政府との交渉、資金調達、建設会社の選定、運営体制の構築など、様々なタスクを並行して進める必要があります。
新卒社員は最初は小さなタスクを担当しますが、徐々に責任範囲が広がり、最終的にはプロジェクト全体を俯瞰して管理できるようになります。
私が入社5年目のとき、初めて小規模なプロジェクトのリーダーを任されました。
最初は何から手をつければいいのか分からず、スケジュール管理もうまくいきませんでしたが、上司や先輩のアドバイスを受けながら、少しずつプロジェクトを前に進めることができました。
❗プロジェクトマネジメント力は、将来どんなキャリアを歩むにしても必要不可欠なスキルです。
商社で新卒として働けば、こうしたスキルを実践の中で自然と身につけられるのです。
このように、商社の新卒社員は実戦的な環境の中で、交渉力、語学力、課題解決力、プロジェクトマネジメント力といった、ビジネスパーソンとして不可欠なスキルを急速に成長させることができます。
商社新卒のメリット:圧倒的な年収と福利厚生

商社に新卒で入社するメリットとして、多くの人が注目するのが「高年収」と「充実した福利厚生」です。
特に総合商社は、日本国内でもトップクラスの給与水準を誇り、新卒1年目から他業界を大きく上回る収入を得ることができます。
お金がすべてではありませんが、経済的な安定はキャリアを築く上で重要な要素の一つです。
新卒1年目から高水準の年収
2026年現在、大手総合商社(三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、住友商事、丸紅など)の新卒1年目の年収は、約500万円〜600万円程度と言われています。
これは、日本の大卒新卒者の平均初任給(約250万円〜300万円)の約2倍に相当します。
基本給に加えて、残業代、賞与(ボーナス)、各種手当が支給されるため、実際の手取り額も他業界と比べて非常に高くなります。
私が新卒で入社した当時(約30年前)も、同期の中では圧倒的に高い給料をもらっていました。
学生時代の友人たちが「給料が安くて生活が大変」と嘆いている中、私は経済的に余裕を持って生活をスタートできました。
❗新卒1年目から貯金ができるというのは、将来のライフプランを考える上で大きなアドバンテージです。
30代で年収1000万円も現実的
商社では、順調にキャリアを積めば、30代前半で年収1000万円に到達することも珍しくありません。
これは、商社のビジネスモデルが高い付加価値を生み出すものであり、その利益が社員に還元されるためです。
また、海外駐在になると「海外手当」が加算され、年収がさらに大幅にアップします。
海外駐在手当は赴任先の国や地域によって異なりますが、基本給に加えて月額数十万円が支給されることもあります。
私自身、30代前半でシンガポールに駐在したときは、年収が国内勤務時の1.5倍以上になりました。
海外での生活費も会社が補助してくれるため、実質的な可処分所得はさらに高くなります。
30代で年収1000万円を超えられる業界は限られており、商社はその代表格です。
40代以降はさらに高年収へ
商社では、マネージャー職、部長職と昇進していくにつれて、年収もさらに上昇します。
40代で1500万円〜2000万円、部長クラスになれば2000万円〜3000万円、役員になれば3000万円以上というのが一般的な水準です。
もちろん、全員が役員になれるわけではありませんが、平均的な社員でも40代で1500万円程度の年収を得られる可能性が高いのです。
私の同期を見ても、ほとんどが40代で年収1500万円を超えており、中には役員になって年収3000万円以上を得ている者もいます。
❗高年収を得られることは、家族を養う、住宅を購入する、子どもの教育費を準備するといった人生の重要なイベントを安心して迎えられることを意味します。
充実した福利厚生制度
商社の魅力は年収だけではありません。
福利厚生も非常に充実しており、社員が安心して働ける環境が整っています。
▼主な福利厚生
- 住宅手当・社宅制度(家賃補助が手厚い)
- 健康保険・厚生年金(企業年金も充実)
- 育児休暇・介護休暇(男性の育休取得も推奨)
- 財形貯蓄制度(給与天引きで貯蓄可能)
- 社員持株制度(自社株を購入できる)
- 各種研修制度(MBA取得支援など)
- スポーツクラブ・保養所の利用
特に、住宅手当は大きなメリットです。
多くの総合商社では、独身寮や社宅が用意されており、新卒社員は格安の家賃で住むことができます。
私も新卒時代は会社の独身寮に入居しており、月額2万円程度の家賃で都心の一等地に住むことができました。
これにより、給料の大半を貯金に回すことができ、数年で数百万円の貯蓄を作ることができました。
福利厚生が充実していることで、実質的な手取り収入はさらに高くなります。
ボーナス(賞与)の大きさ
商社では、年に2回(夏と冬)のボーナスが支給されます。
ボーナスの金額は業績によって変動しますが、好調な年には基本給の5〜6ヶ月分が支給されることもあります。
新卒1年目でも、初年度のボーナスで100万円以上を受け取ることは珍しくありません。
私が新卒1年目の冬に受け取ったボーナスは約80万円でした。
学生時代にアルバイトで稼いでいた金額とは桁違いで、本当に驚いたことを今でも覚えています。
❗ボーナスが大きいことで、車の購入や旅行など、自分へのご褒美にお金を使う余裕も生まれます。
退職金制度も手厚い
商社では、退職金制度も非常に充実しています。
勤続年数に応じて退職金が積み上がり、定年退職時には数千万円の退職金を受け取ることも可能です。
また、企業年金制度も整っており、老後の生活資金についても安心です。
私の先輩で定年退職した方は、退職金と企業年金を合わせて、老後も経済的に豊かな生活を送っています。
若いうちは実感しづらいかもしれませんが、老後の安心も商社で働く大きなメリットです。
このように、商社に新卒で入社すれば、圧倒的な年収と充実した福利厚生により、経済的に安定したキャリアを築くことができるのです。
商社に新卒で入るメリット:グローバルな視野とネットワーク

商社で働く最大の魅力の一つが、「グローバルな視野」と「世界中に広がるネットワーク」を手に入れられることです。
商社は世界各国に拠点を持ち、あらゆる国や地域とビジネスを展開しています。
新卒で商社に入れば、若いうちから世界を舞台に活躍するチャンスが得られます。
海外駐在のチャンスが豊富
商社では、多くの社員が一度は海外駐在を経験します。
駐在先は、アメリカ、ヨーロッパ、中国、東南アジア、中南米、アフリカ、中東など、世界中に広がっています。
新卒で入社して数年経つと、海外駐在の打診を受けることも珍しくありません。
私自身、入社7年目でシンガポールに駐在し、その後もインドネシア、タイと、計10年以上を海外で過ごしました。
海外駐在では、現地のビジネス習慣や文化を学びながら、グローバルな視点でビジネスを展開する力が身につきます。
❗海外駐在の経験は、あなたの人生観を大きく変え、キャリアの幅を飛躍的に広げてくれます。
多様な文化と価値観に触れられる
商社で働くと、日々、世界中の人々と仕事をすることになります。
取引先、パートナー企業、現地スタッフなど、様々な国籍や文化背景を持つ人々と協力してビジネスを進めます。
こうした経験を通じて、異文化理解力や多様性を尊重する姿勢が自然と身につきます。
私がインドネシアに駐在していたとき、現地スタッフとの文化の違いに最初は戸惑いました。
例えば、インドネシアでは「イスラム教の祈りの時間」が日常業務の中に組み込まれており、日本のような働き方とは大きく異なります。
しかし、現地の文化を尊重し、柔軟に対応することで、現地スタッフとの信頼関係を築くことができました。
多様な文化に触れることで、視野が広がり、柔軟な思考力が養われます。
世界中にネットワークが構築できる
商社で働くと、世界中にビジネスパートナーや人脈ができます。
取引先の経営者、現地の政府関係者、他の商社マン、金融機関の担当者など、様々な立場の人々と関係を築きます。
こうしたネットワークは、商社を辞めた後でも大きな財産になります。
私の知人で、商社を退職して起業した人がいますが、商社時代に築いた人脈を活かして、海外でのビジネスを成功させています。
❗人脈は一生の財産であり、商社で働くことで世界レベルのネットワークを手に入れられます。
英語以外の言語も習得できる
商社では、配属される地域によって、英語以外の言語を習得する機会があります。
例えば、中国に駐在すれば中国語、南米に駐在すればスペイン語やポルトガル語を学ぶことになります。
多くの商社では、駐在前に語学研修を受けさせてくれるため、初心者でも安心です。
私も中国駐在が決まったとき、会社の費用で半年間の中国語研修を受けました。
現地に赴任してからも、実務を通じて中国語がどんどん上達し、今でもビジネスレベルの中国語を話すことができます。
複数の言語を操れることは、グローバル人材としての価値を大きく高めてくれます。
世界経済の動向を肌で感じられる
商社は、資源、エネルギー、食料、金融など、世界経済の根幹に関わるビジネスを展開しています。
そのため、世界経済の動向を誰よりも早くキャッチし、ビジネスに活かすことができます。
例えば、原油価格の変動、為替の動き、各国の政治情勢など、ニュースで報じられる出来事が、自分の仕事に直結します。
私が資源部門にいたとき、中国の経済成長が鉄鉱石の需要を押し上げ、価格が急騰したことがありました。
こうした世界経済の大きな流れを、リアルタイムで体感できるのは、商社で働く醍醐味の一つです。
❗世界経済の動向を理解することで、投資やビジネスの判断力も磨かれます。
グローバルリーダーとしての素養が身につく
商社で新卒から働くことで、将来的にグローバルリーダーとして活躍するための素養が身につきます。
異文化コミュニケーション能力、国際的な商習慣の理解、世界経済の知識など、グローバルビジネスに必要な要素を総合的に学べます。
私の後輩の中には、商社で培った経験を活かして、国際機関や外資系企業に転職し、グローバルリーダーとして活躍している人が何人もいます。
商社は、グローバル人材を育てる最高の環境と言っても過言ではありません。
このように、商社に新卒で入ることで、グローバルな視野と世界中に広がるネットワークを手に入れ、国際的に活躍できる人材へと成長できるのです。
商社新卒が直面するデメリット:激務と長時間労働の実態

ここまで商社に新卒で入るメリットを紹介してきましたが、当然デメリットも存在します。
その中でも最も多くの新卒社員が直面するのが、「激務」と「長時間労働」です。
商社は高年収ですが、その分、仕事の負荷も非常に大きいことを理解しておく必要があります。
残業が常態化している現実
商社では、残業が日常的に発生します。
特に、海外との取引が多いため、時差の関係で深夜や早朝に電話会議が入ることも珍しくありません。
例えば、アメリカの取引先と会議をする場合、日本時間の深夜23時や24時に会議が設定されることがあります。
私も新卒時代は、毎日のように22時、23時まで働いていました。
月の残業時間が80時間を超えることも珍しくなく、体力的にも精神的にもかなりハードでした。
❗残業代は全額支給されるとはいえ、プライベートの時間が削られるのは大きなデメリットです。
繁忙期は休日出勤も
商社では、案件の締め切りや決算期など、繁忙期には休日出勤を余儀なくされることもあります。
特に、大型案件のクロージング(契約締結)が近づくと、土日も返上で働くことになります。
私が入社2年目のとき、大型のM&A案件を担当していましたが、契約締結の直前1ヶ月間は、ほぼ毎週末出勤していました。
友人との約束をキャンセルすることも多く、プライベートとのバランスを取るのが非常に難しかったです。
仕事にやりがいを感じる一方で、プライベートを犠牲にしなければならないのは、商社の大きなデメリットです。
突発的なトラブル対応が頻繁に発生
商社のビジネスは、常にリスクと隣り合わせです。
取引先の倒産、船の遅延、為替の急変動、現地での政治的混乱など、予期せぬトラブルが頻繁に発生します。
こうしたトラブルが起きると、緊急対応が必要になり、深夜でも休日でも関係なく対応しなければなりません。
私がインドネシア駐在中、現地の工場で火災が発生したことがありました。
夜中の2時に現地スタッフから電話がかかってきて、すぐに現場に駆けつけ、朝まで対応に追われました。
❗こうした突発的な対応が求められるため、常に緊張感を持って仕事をする必要があります。
ワークライフバランスを保つのが難しい
商社では、仕事の比重が非常に大きく、ワークライフバランスを保つのが難しいのが現実です。
特に新卒社員は、仕事を覚えることに精一杯で、趣味や家族との時間を確保するのが困難になります。
私自身、新卒時代は仕事が生活のすべてで、趣味のテニスもほとんどできず、友人と会う時間も限られていました。
結婚してからも、家族との時間を十分に取れず、妻に負担をかけてしまったことを今でも反省しています。
仕事にやりがいを感じる人には向いていますが、プライベートを重視したい人には商社は厳しい環境かもしれません。
メンタルヘルスの問題も
長時間労働や高いプレッシャーにより、メンタルヘルスに問題を抱える社員も少なくありません。
特に、大きな案件で失敗したり、上司から厳しく叱責されたりすると、精神的に追い詰められることがあります。
私の同期にも、過度のストレスで休職した者が何人かいました。
近年、各商社では働き方改革が進められ、労働時間の削減やメンタルヘルスケアの強化が図られていますが、それでも依然として激務であることに変わりはありません。
❗自分の体調やメンタルを管理する力が、商社で長く働くためには不可欠です。
若手ほど負担が大きい
商社では、新卒社員や若手社員ほど、雑務や緊急対応を任されることが多く、負担が大きくなりがちです。
先輩や上司が帰った後も、資料作成やデータ整理で残業することも日常茶飯事です。
私も新卒時代は、先輩が帰宅した後も一人でオフィスに残り、翌日の会議資料を作成していました。
若いうちは体力があるからこそ乗り越えられますが、長期的に続けるのは厳しいと感じる人も多いです。
働き方改革は進んでいるが…
近年、商社各社は働き方改革を推進しており、残業時間の削減やリモートワークの導入が進んでいます。
しかし、ビジネスの性質上、完全に激務から解放されるのは難しいのが現実です。
海外との取引や突発的なトラブル対応は、働き方改革だけでは解決できない部分も多いのです。
❗商社で働く以上、ある程度の激務は覚悟する必要があります。
このように、商社に新卒で入ると、激務と長時間労働に直面することは避けられません。
これをデメリットと感じるか、成長のチャンスと捉えるかは、あなた次第です。
商社の新卒社員が感じるデメリット:体育会系の企業文化

商社のもう一つの大きなデメリットとして、「体育会系の企業文化」が挙げられます。
商社は伝統的に、上下関係が厳しく、飲み会や接待が多い業界として知られています。
こうした文化に馴染めるかどうかが、商社で長く働けるかどうかを左右する重要なポイントです。
上下関係が厳格
商社では、先輩・後輩の関係や上司・部下の関係が非常に明確です。
新卒社員は、先輩や上司に対して敬語を使い、礼儀正しく接することが求められます。
また、飲み会の席では、新卒社員が率先してお酌をしたり、場を盛り上げたりすることが暗黙のルールとされています。
私が新卒で入社したときも、先輩の飲み物が空になる前に注文を取ったり、上司の隣に座って話を聞いたりと、気を使うことが多かったです。
❗こうした上下関係の厳しさは、体育会系の部活動を経験した人には馴染みやすいですが、そうでない人には窮屈に感じるかもしれません。
飲み会や接待が頻繁
商社では、取引先との関係構築のために、接待や会食が頻繁に行われます。
また、社内でも、部署の飲み会や歓送迎会が定期的に開催されます。
新卒社員は、こうした飲み会にほぼ強制的に参加することが求められます。
私も新卒時代は、週に2〜3回は飲み会に参加していました。
仕事が終わった後、そのまま居酒屋に直行し、終電ギリギリまで飲むこともしばしばでした。
お酒が好きで、人付き合いが得意な人には楽しいかもしれませんが、そうでない人にはかなりの負担です。
パワハラやセクハラのリスク
体育会系の文化が強い商社では、残念ながらパワハラやセクハラが発生するリスクも否定できません。
上司から厳しく叱責されたり、理不尽な指示を受けたりすることもあります。
また、飲み会の席で不適切な発言やセクハラまがいの行為が行われることもあります。
近年、各商社ではコンプライアンス強化が進められ、ハラスメント対策も厳しくなっていますが、完全になくなったわけではありません。
私自身、若い頃は上司から厳しく叱責されたり、無茶な仕事を押し付けられたりした経験があります。
当時は「これも修行のうち」と耐えましたが、今振り返ると、明らかにパワハラだったと思います。
❗ハラスメントに遭遇した場合は、一人で抱え込まず、人事部やコンプライアンス窓口に相談することが大切です。
男性中心の職場環境
商社は伝統的に男性社会であり、女性社員の割合は他の業界と比べて低い傾向にあります。
近年、女性の採用を増やす動きはありますが、依然として男性中心の職場環境が残っています。
女性社員の中には、男性ばかりの職場で働くことに孤独を感じたり、キャリア形成に不安を抱えたりする人もいます。
私が若い頃は、女性の総合職はほとんどおらず、女性は一般職として事務的な仕事を担当するのが一般的でした。
しかし、最近では女性の総合職も増え、海外駐在や管理職に就く女性も珍しくなくなっています。
女性が活躍できる環境は整いつつありますが、まだ改善の余地があるのも事実です。
体力勝負の側面がある
商社の仕事は、体力勝負の側面も強いです。
長時間労働、頻繁な出張、時差のある国との会議など、体力がないと続けるのが難しい環境です。
また、接待やゴルフなど、体力を使う機会も多く、健康管理が重要になります。
私も若い頃は体力に自信がありましたが、40代になってからは、徹夜や頻繁な出張がかなりきつく感じるようになりました。
❗商社で長く働くためには、日頃から健康管理や体力づくりを意識することが大切です。
ノリや勢いを求められる文化
商社では、論理や理屈だけでなく、「ノリ」や「勢い」も重視される文化があります。
例えば、難しい案件でも「やってみないと分からない」という精神で、とにかく動いてみることが奨励されます。
また、飲み会でも「盛り上げ役」として、場を楽しませることが期待されます。
こうした文化は、ポジティブに捉えればチャレンジ精神を育むものですが、慎重派や内向的な性格の人には合わないと感じるかもしれません。
自分の性格や価値観と、商社の企業文化が合うかどうかを、事前にしっかり見極めることが重要です。
社風は会社によって異なる
ただし、商社と一口に言っても、会社によって社風は大きく異なります。
例えば、伊藤忠商事は「朝型勤務」を推奨し、働き方改革に積極的なことで知られています。
一方、他の商社では伝統的な体育会系の文化が色濃く残っているところもあります。
また、総合商社と専門商社でも、社風は異なります。
専門商社は、総合商社に比べて規模が小さく、アットホームな雰囲気の会社も多いです。
❗就職活動の際は、各社の社風をよく調べ、自分に合った会社を選ぶことが大切です。
このように、商社の体育会系の企業文化は、人によってはデメリットと感じる要素が多く含まれています。
自分の性格や価値観と照らし合わせて、慎重に判断しましょう。
商社新卒のデメリット:配属ガチャと希望通りにならないリスク

商社に新卒で入社する際の大きな不安要素の一つが、「配属ガチャ」です。
配属ガチャとは、自分の希望とは異なる部署に配属されるリスクのことで、商社では特にこの問題が顕著です。
どんなに優秀でも、配属先によってキャリアが大きく左右されるのが商社の現実です。
希望の部署に配属される保証はない
商社では、新卒採用時に志望部門を聞かれることはありますが、必ずしも希望が通るわけではありません。
会社側は、本人の適性、各部門の人員状況、会社全体のバランスなどを考慮して配属を決定します。
そのため、「資源部門を希望していたのに食料部門に配属された」「海外営業を希望していたのに国内の管理部門に配属された」といったことが起こります。
私の同期にも、憧れの資源部門を希望していたにもかかわらず、化学品部門に配属され、最初は落ち込んでいた人がいました。
❗配属ガチャによって、モチベーションが大きく下がってしまう新卒社員も少なくありません。
部署によって仕事内容が全く異なる
商社では、配属される部署によって、仕事内容が全く異なります。
資源部門では、鉄鉱石や石炭などの資源の取引を行い、スケールの大きなビジネスに関わります。
一方、食料部門では、農産物や食品の輸入・販売を担当し、消費者に近い仕事をします。
また、機械部門では、プラントや設備の販売・建設プロジェクトに携わります。
このように、部署が変わると仕事の性質が大きく変わるため、配属先次第でキャリアの方向性が決まってしまうのです。
自分がやりたい仕事ができるかどうかは、配属ガチャ次第という側面があります。
花形部署とそうでない部署がある
商社には、「花形部署」と呼ばれる人気の高い部署と、そうでない部署があります。
一般的に、資源・エネルギー部門や、大型プロジェクトを扱う部門は花形とされています。
これらの部署に配属されると、大きな案件に関わるチャンスが多く、社内でも注目されやすいです。
一方、管理部門やバックオフィス部門に配属されると、営業の最前線からは遠ざかり、地味な仕事が多くなります。
私自身、最初に配属された資源部門は花形部署で、やりがいを感じていました。
しかし、その後、管理部門に異動になったときは、正直モチベーションが下がりました。
❗どの部署に配属されるかによって、仕事のやりがいや満足度が大きく変わるのが現実です。
ジョブローテーションで異動が頻繁
商社では、社員の育成のために、数年ごとに部署を異動する「ジョブローテーション」が行われます。
これは、幅広い経験を積ませるための制度ですが、せっかく仕事に慣れた頃に異動させられるため、不満を感じる社員もいます。
私も、資源部門で3年間働いた後、食料部門に異動になりました。
資源の取引に慣れていたので、食料の仕事は最初は戸惑いましたが、結果的には幅広い知識を得ることができました。
ジョブローテーションは成長の機会でもありますが、専門性を深めたい人にはデメリットと感じるかもしれません。
海外駐在も希望通りにならない
商社では、海外駐在を希望する人が多いですが、駐在のチャンスは全員に平等に与えられるわけではありません。
配属部署、語学力、適性、家庭の事情などを総合的に判断して、駐在者が選ばれます。
また、駐在先も希望通りにならないことが多く、「アメリカを希望していたのに東南アジアに配属された」といったこともあります。
私の後輩には、海外駐在を強く希望していたにもかかわらず、家庭の事情で国内勤務を続けざるを得なかった人もいました。
❗海外駐在は商社の魅力の一つですが、希望が必ず叶うわけではないことを理解しておく必要があります。
自分でキャリアをコントロールしづらい
商社では、会社主導でキャリアが決まることが多く、自分でキャリアをコントロールするのが難しいです。
「この分野で専門性を高めたい」と思っても、会社の都合で別の部署に異動させられることがあります。
また、昇進や昇格も、個人の努力だけでなく、配属部署の業績や上司の評価に大きく左右されます。
自分のキャリアを自分で決めたいと考える人には、商社のシステムは窮屈に感じるかもしれません。
配属ガチャに外れたときの対処法
もし、希望しない部署に配属されたとしても、すぐに諦める必要はありません。
まずは、配属された部署で全力を尽くし、成果を上げることが大切です。
その上で、社内公募制度や異動希望を出すことで、将来的に希望の部署に異動できる可能性もあります。
また、配属された部署で新たなやりがいを見つけることもあります。
私の同期で、化学品部門に配属されて最初は不満を持っていた人が、その後、化学品ビジネスの面白さに目覚め、今では部門のエースとして活躍しています。
❗配属ガチャに外れても、前向きに取り組むことで、新たなチャンスが開けることもあります。
このように、商社では配属ガチャによって、希望通りのキャリアを歩めないリスクがあります。
しかし、どんな部署でも学べることは多く、前向きに取り組む姿勢が大切です。
商社に新卒で入るデメリット:専門性が身につきにくい問題

商社に新卒で入社するデメリットとして、「専門性が身につきにくい」という点もよく指摘されます。
商社は幅広いビジネスを展開するため、ゼネラリスト(何でもできる人)を育成する傾向があり、特定分野のスペシャリスト(専門家)になりにくいのです。
将来的に専門性を武器にキャリアを築きたい人には、商社は向いていないかもしれません。
ジョブローテーションで専門性が分散
商社では、前述の通り、数年ごとに部署を異動するジョブローテーションが行われます。
これは幅広い経験を積むためには有効ですが、一つの分野を深く掘り下げる時間が取れません。
例えば、資源の取引を3年間経験したと思ったら、次は食料部門に異動し、さらにその後は金融部門に異動、といった具合です。
それぞれの分野である程度の知識は身につきますが、専門家と呼べるレベルには到達しにくいのです。
私も30年間で、資源、食料、インフラ、金融と、様々な部門を経験しましたが、どの分野でも「広く浅く」という感覚が拭えませんでした。
❗特定分野のプロフェッショナルになりたい人には、商社のキャリアパスは物足りなく感じるかもしれません。
実務よりも調整役が多い
商社の仕事は、「トレーディング(商取引)」と「事業投資」が中心ですが、実際の業務内容は、社内外の調整やマネジメントが大半を占めます。
例えば、製造はメーカーが行い、物流は物流会社が行い、販売は販売代理店が行うというように、実務は外部のパートナーに任せることが多いのです。
商社マンの役割は、これらのパートナーをコーディネートし、プロジェクト全体をマネジメントすることです。
そのため、製造技術や物流の実務スキルといった専門的なスキルは身につきにくいのです。
調整役やマネジメントが得意な人には向いていますが、技術や実務を極めたい人には不向きかもしれません。
メーカーや専門家には勝てない
商社マンは幅広い知識を持っていますが、各分野の専門家には深さで勝てません。
例えば、鉄鋼メーカーの技術者には鉄鋼の知識で勝てませんし、物流会社の専門家には物流の知識で勝てません。
商社マンの強みは、様々な分野を繋げて、新しいビジネスを生み出すことにあります。
しかし、専門性を極めたい人にとっては、「中途半端」に感じてしまうかもしれません。
私も、取引先のメーカーの技術者と話すとき、技術的な話題では太刀打ちできないことが多々ありました。
❗専門性よりも、総合力やコーディネート力を重視する仕事であることを理解しておく必要があります。
転職市場での評価が分かれる
商社での経験は、転職市場では評価が分かれます。
商社での経験を高く評価する企業もあれば、「専門性が不足している」と判断する企業もあります。
特に、技術系の企業やスタートアップ企業では、専門スキルを重視するため、商社出身者は敬遠されることもあります。
一方、コンサルティングファームや投資ファンド、事業会社の経営企画部門などでは、商社での幅広い経験が評価されます。
商社でのキャリアは、転職先の選択肢を広げる一方で、専門職への転職は難しくなる可能性があります。
MBAや資格取得でカバーする方法も
商社で働きながら、専門性を高める方法もあります。
多くの商社では、社員のMBA取得を支援しており、海外のビジネススクールに留学するチャンスがあります。
また、公認会計士、税理士、中小企業診断士などの資格を取得することで、専門性を補うこともできます。
私の同期にも、働きながら公認会計士の資格を取得し、商社での経験と会計の専門知識を武器に、コンサルティング業界に転職した人がいます。
❗商社で働きながら、自分で専門性を磨く努力をすることも重要です。
専門商社という選択肢も
総合商社ではなく、「専門商社」を選ぶという選択肢もあります。
専門商社とは、特定の分野(鉄鋼、化学品、食料、機械など)に特化した商社のことです。
専門商社では、総合商社よりも専門性を深めやすく、特定分野のプロフェッショナルを目指すことができます。
例えば、鉄鋼専門商社では、鉄鋼の知識を深く学び、鉄鋼業界のスペシャリストになることが可能です。
専門性を重視するなら、総合商社ではなく専門商社を検討するのも一つの手です。
将来的に独立や起業を考えるなら有利
一方で、商社での経験は、将来的に独立や起業を考えている人には非常に有利です。
商社では、ビジネスの全体像、交渉力、ネットワーク構築力など、起業に必要な総合力が身につきます。
実際、商社出身の起業家は多く、商社で培った経験を活かして成功している人が大勢います。
私の後輩にも、商社を退職して貿易会社を起業し、今では年商数十億円規模のビジネスを展開している人がいます。
❗専門性よりも総合力を重視するなら、商社でのキャリアは非常に価値があります。
このように、商社では専門性が身につきにくいというデメリットがありますが、総合力やビジネスの全体像を学べるというメリットもあります。
自分が将来どんなキャリアを築きたいのかを考えた上で、判断することが大切です。
商社の新卒採用で評価されるメリットある人材とは

ここまで、商社に新卒で入社するメリットとデメリットを詳しく見てきました。
では、実際に商社の新卒採用で評価される人材とは、どのような人なのでしょうか。
商社が求める人材像を理解することで、就職活動を有利に進めることができます。
チャレンジ精神と行動力がある人
商社が最も重視するのは、「チャレンジ精神」と「行動力」です。
商社のビジネスは、常に新しいことに挑戦し、リスクを取りながら前に進んでいく必要があります。
そのため、失敗を恐れず、積極的に行動できる人材が求められます。
面接では、「学生時代に何か新しいことに挑戦した経験」や「困難を乗り越えた経験」を聞かれることが多いです。
私が面接官をしていたときも、部活動やサークルのリーダーとして、チームを引っ張った経験を持つ学生を高く評価していました。
❗商社で働くには、失敗を恐れず前に進む勇気が必要です。
コミュニケーション能力が高い人
商社の仕事は、社内外の様々な人々とコミュニケーションを取りながら進めていくものです。
取引先との商談、社内の関係部署との調整、海外のパートナーとの交渉など、コミュニケーション能力が不可欠です。
面接では、「自分の考えを分かりやすく伝える力」や「相手の話を聞き、理解する力」が評価されます。
また、グループディスカッションでは、他の学生と協力しながら議論を進める姿勢も見られています。
コミュニケーション能力は、商社で成功するための最重要スキルの一つです。
グローバル志向が強い人
商社はグローバルにビジネスを展開しているため、海外で働くことに抵抗がない人が求められます。
英語力はもちろん重要ですが、それ以上に「海外で働きたい」という強い意志や、異文化に対する興味・関心が評価されます。
学生時代に留学経験や海外でのインターンシップ経験がある人は、グローバル志向の高さをアピールできます。
私が採用面接で会った学生の中にも、バックパッカーとして世界中を旅した経験を持つ人がおり、その行動力とグローバル志向を高く評価しました。
❗商社で働くなら、世界を舞台に活躍したいという強い意志が必要です。
論理的思考力がある人
商社では、複雑なビジネスを論理的に分析し、最適な解決策を導き出す力が求められます。
面接では、ケース問題(特定の状況を提示し、どう対応するかを考える問題)が出されることもあります。
例えば、「新興国でのインフラ事業を立ち上げるとしたら、どのようなリスクを考慮しますか?」といった質問です。
こうした質問に対して、論理的に考え、分かりやすく説明できる人が高く評価されます。
論理的思考力は、商社でのキャリアを築く上で非常に重要なスキルです。
ストレス耐性が高い人
商社は激務であり、高いプレッシャーの中で働く必要があります。
そのため、ストレス耐性が高く、困難な状況でも冷静に対応できる人が求められます。
面接では、「困難な状況をどう乗り越えたか」「ストレスをどう発散しているか」といった質問を通じて、ストレス耐性が評価されます。
私自身、新卒採用の面接では、体育会系の部活動で厳しい練習に耐えた経験を持つ学生を好んで採用していました。
❗商社で長く働くためには、心身ともにタフであることが求められます。
好奇心が旺盛で学び続ける姿勢がある人
商社では、様々な業界のビジネスに関わるため、常に新しいことを学び続ける姿勢が必要です。
好奇心が旺盛で、知らないことを積極的に学ぼうとする人が、商社では成長していきます。
面接では、「最近興味を持っていることは何ですか?」といった質問を通じて、好奇心の強さが評価されます。
商社で活躍するためには、一生学び続ける姿勢が不可欠です。
体育会系のノリに適応できる人
前述の通り、商社には体育会系の企業文化があります。
そのため、上下関係を尊重し、飲み会などの場でも積極的にコミュニケーションを取れる人が評価されます。
体育会系の部活動やサークルに所属していた学生は、こうした文化に適応しやすいため、商社で高く評価されます。
❗体育会系の文化に抵抗がある人は、商社が自分に合っているかよく考える必要があります。
誠実で信頼される人柄
商社では、大きな金額の取引を扱うため、誠実さと信頼性が非常に重視されます。
どんなに優秀でも、誠実さに欠ける人は商社では評価されません。
面接では、一貫性のある回答や、正直な受け答えができるかが見られています。
商社で長く成功するためには、誠実で信頼される人柄が不可欠です。
このように、商社が求める人材は、チャレンジ精神、コミュニケーション能力、グローバル志向、論理的思考力、ストレス耐性、好奇心、体育会系への適応力、誠実さといった要素を兼ね備えた人です。
就職活動では、自分がこれらの要素をどれだけ持っているかをアピールすることが重要です。
商社新卒のメリット・デメリットを踏まえた就活戦略

ここまで、商社に新卒で入社するメリットとデメリットを詳しく解説してきました。
では、これらを踏まえて、どのような就活戦略を取るべきなのでしょうか。
商社への就職を成功させるためには、戦略的な準備が不可欠です。
自己分析を徹底的に行う
まず最初に行うべきは、徹底的な自己分析です。
商社のメリットとデメリットを理解した上で、「自分は本当に商社に向いているのか」を冷静に考えましょう。
▼自己分析のポイント
- 激務や長時間労働に耐えられるか
- 体育会系の文化に適応できるか
- グローバルに働きたいという強い意志があるか
- 専門性よりも総合力を重視するキャリアで満足できるか
- 高年収や経済的安定を重視するか
これらの質問に正直に答えることで、商社が自分に合っているかが見えてきます。
私の経験上、商社に向いている人は、「とにかく世界を舞台に大きな仕事がしたい」という強い野心を持っている人です。
❗自分の価値観やキャリアビジョンと、商社の働き方がマッチするかを慎重に見極めましょう。
総合商社と専門商社の違いを理解する
商社には「総合商社」と「専門商社」があり、それぞれ特徴が異なります。
総合商社は、あらゆる分野のビジネスを展開し、スケールの大きさが魅力ですが、激務度も高いです。
専門商社は、特定分野に特化しているため、専門性を深めやすく、総合商社よりもワークライフバランスが取りやすい傾向があります。
自分がどちらに向いているかを考え、両方にエントリーするのも良い戦略です。
総合商社だけでなく、専門商社も視野に入れることで、選択肢が広がります。
インターンシップに積極的に参加する
商社への就職を目指すなら、インターンシップに積極的に参加しましょう。
インターンシップでは、実際の業務を体験できるだけでなく、社員と直接話す機会も得られます。
また、インターンシップでの評価が、本選考に有利に働くこともあります。
私が採用担当をしていたときも、インターンシップで優秀な成績を収めた学生は、本選考で優先的に評価していました。
❗インターンシップは、商社の仕事を肌で感じる絶好のチャンスです。
OB・OG訪問で生の声を聞く
商社で実際に働いている先輩(OB・OG)に話を聞くことも非常に重要です。
OB・OG訪問では、企業の公式情報では分からない、生の働き方や社風を知ることができます。
▼OB・OG訪問で聞くべきこと
- 実際の労働時間や残業の実態
- 配属ガチャの実情
- 海外駐在のチャンス
- 社内の雰囲気や人間関係
- 入社してよかったこと、後悔していること
こうした質問を通じて、商社の本当の姿を理解できます。
OB・OG訪問は、就活生にとって最も有益な情報源の一つです。
語学力を磨いておく
商社では、英語力が必須です。
多くの総合商社では、TOEIC800点以上が応募の目安とされています。
学生のうちに、TOEIC高得点を取得しておくことで、就活で有利になります。
また、英語だけでなく、中国語やスペイン語などの第二外国語ができると、さらに評価が高まります。
私が採用面接をしていたときも、TOEIC900点以上で、さらに中国語が話せる学生は、非常に高く評価していました。
❗語学力は、商社への就職だけでなく、入社後のキャリアにも大きく影響します。
論理的思考力を鍛える
商社の面接では、ケース問題や論理的思考力を問う質問が多く出されます。
学生のうちから、ビジネス書を読んだり、ケーススタディに取り組んだりして、論理的思考力を鍛えておきましょう。
また、日経新聞を読んで、経済やビジネスの動向を理解しておくことも重要です。
論理的思考力は、一朝一夕では身につかないので、早めに準備を始めましょう。
複数社にエントリーしリスクヘッジする
商社は競争率が非常に高く、内定を得るのは簡単ではありません。
そのため、総合商社だけでなく、専門商社、メーカー、金融など、複数の業界にエントリーすることをお勧めします。
商社が第一志望であっても、他の業界も並行して受けることで、リスクヘッジができます。
私の後輩にも、第一志望の総合商社に落ちたものの、専門商社に入社し、今では充実したキャリアを築いている人がいます。
❗一つの業界に絞りすぎず、幅広く就活を進めることが成功の秘訣です。
面接対策を徹底する
商社の面接は、非常に厳しいことで知られています。
志望動機、自己PR、学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)はもちろん、ケース問題や時事問題についても対策が必要です。
面接練習を繰り返し、自分の考えを論理的かつ分かりやすく伝える練習をしましょう。
また、逆質問(面接官に質問する時間)も重要です。
的確な質問をすることで、商社への本気度や理解度をアピールできます。
面接対策は、何度も練習を重ねることで上達します。
このように、商社への就職を成功させるためには、自己分析、業界研究、インターンシップ、OB・OG訪問、語学力向上、論理的思考力の強化、複数社へのエントリー、面接対策といった、多角的な準備が必要です。
しっかりと戦略を立てて、就活に臨みましょう。
商社新卒で入社した私が語る、メリット・デメリットの本音まとめ

最後に、商社で30年間働いてきた私自身の経験を踏まえて、商社に新卒で入社するメリットとデメリットの本音をお伝えします。
この記事を読んでいるあなたが、後悔のないキャリア選択をするための参考になれば幸いです。
商社は確かに魅力的だが万人向けではない
商社は、高年収、グローバルな環境、ビジネススキルの成長など、多くのメリットがあります。
しかし、激務、体育会系の文化、配属ガチャ、専門性の欠如など、デメリットも確かに存在します。
私自身、商社で働いてきて良かったと思う反面、もっとワークライフバランスを重視すれば良かったと後悔することもあります。
❗商社は、合う人には天国ですが、合わない人には地獄になりかねません。
メリットを最大化するための心構え
商社で成功するためには、以下の心構えが重要です。
▼商社で成功するための心構え
- 失敗を恐れず、積極的にチャレンジする
- 常に学び続ける姿勢を持つ
- グローバルな視野を持つ
- 人間関係を大切にし、ネットワークを築く
- 自分の健康を第一に考え、無理をしすぎない
私が30年間商社で働いてこられたのは、こうした心構えを持ち続けてきたからです。
商社でのキャリアは、自分次第でいくらでも可能性を広げられます。
デメリットを軽減するための工夫
商社のデメリットを完全になくすことはできませんが、軽減する工夫はできます。
▼デメリットを軽減する工夫
- 時間管理を徹底し、効率的に働く
- 上司や同僚と良好な関係を築き、相談しやすい環境を作る
- 趣味や家族との時間を意識的に確保する
- 定期的に健康診断を受け、体調管理を怠らない
- 社内の相談窓口やメンタルヘルスケアを活用する
私も若い頃は、仕事ばかりでプライベートを疎かにしていましたが、40代になってからは、意識的にワークライフバランスを取るようにしました。
❗デメリットを理解した上で、うまく付き合っていく知恵が必要です。
商社でのキャリアは人生を豊かにしてくれる
振り返ってみると、商社で働いた30年間は、私の人生を大きく豊かにしてくれました。
世界中を飛び回り、様々な国の人々とビジネスをし、大きなプロジェクトを成功させる経験は、何物にも代えがたいものです。
また、商社で得た高年収のおかげで、家族を養い、子どもたちに良い教育を受けさせることができました。
今、定年を間近に控えて思うのは、「商社を選んで本当に良かった」ということです。
商社でのキャリアは、あなたの人生を大きく変える可能性を秘めています。
最終的な決断はあなた次第
この記事では、商社に新卒で入社するメリットとデメリットを、できる限り正直にお伝えしてきました。
しかし、最終的な決断を下すのは、あなた自身です。
自分の価値観、キャリアビジョン、ライフスタイルをしっかりと見つめ直し、商社が本当に自分に合っているかを判断してください。
もし商社に挑戦すると決めたなら、全力で準備を進め、内定を勝ち取ってください。
そして、もし商社以外の道を選ぶとしても、それはそれで素晴らしい選択です。
❗大切なのは、後悔のない選択をすることです。
商社への挑戦を応援しています
商社は確かに厳しい世界ですが、それだけにやりがいも大きく、成長できる環境です。
もしあなたが商社に興味を持ち、挑戦したいと思うなら、私は心から応援します。
この記事が、あなたのキャリア選択の一助となれば、これ以上の喜びはありません。
あなたの未来が、輝かしいものになることを心から願っています。
商社での新卒入社を検討している皆さん、ぜひこの記事のメリット・デメリットをしっかりと理解した上で、自分に合ったキャリアを選択してください。
そして、どんな道を選ぶにしても、後悔のない、充実した人生を歩んでください。
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